曲げモーメントやせん断力を図表示する場合、あまりに小さい値を表示すると図が煩雑となって、見にくい場合がある。このようなとき、この機能を用いると良い。ここでは、図表示される下限値をセットする。曲げモーメントとせん断力について、下限値をセットできるが、値の単位に注意されたい。
9.図形原点の移動設定:
一般に図形の原点(画面中央)は、構造物の座標の原点を用いる。したがって、何かの都合で、構造物の原点が大きく図形からずれている場合に、この機能を用いて図形原点を修正する。図形の修正は、各方向について設定できる。
移動しない:ここをチェックすると、入力された座標の原点が画面中心に設定される。(デフォルト)
画面中央:図形の原点を構造物の座標の中心位置とする。
3方向共にここをチェックすると図形の中心は、構造物の中心位置となる。
任意データ入力:構造物の座標の任意位置をセットすることによって、その値の位置を図形の原点にする。この機能によって、任意位置で構造物を分析することができる。
10.グループ表示を使用:
部材数が多い構造物では、全ての部材を出力すると煩雑となって、詳しい分析を行うことが難しくなる。そこで、部材がグループ化されている*ので、ここでは、このグループ単位で描画するか否かの選択が可能となっている。
この機能を利用するためには、まず、この項目をチェックする。次に、下の入力領域にグループ番号をセットする。ここで指定された部材のみ表示されることになる。グループ番号の記入法は、
1.グループ番号をセットする。
2.グループ番号が連続している場合は、最初の入力領域に初めのグループ番号をセットし、次の入力領域にマイナスをつけて最後のグループ番号をセットする。これで、2つの値に挟まれたグループ番号が指定されたことになる。