解析の目的は、両端ピン支持のはりに、はり中央位置に集中荷重が加わる場合の弾塑性応力状態で、荷重・変位関係、断面の応力状態を調査することである。特に、塑性ヒンジの出現によって崩壊メカニズムが形成される様子を分析する。
解析方法
両端+中央ファイバー要素のはりモデルを用いた静的弾塑性解析で、最初は、荷重増分法を用い、中央部に塑性ヒンジが発生する直前で、変位増分法に切り替える。部材断面はH形鋼で、はりモデルは10個の1mはり要素を使用している。
ファイバーモデルにおける鋼材の弾性係数の第2勾配は第1勾配の1/100である。
部材特性
弾性係数 | 20580 kN/cm2 |
降伏応力度 | 23.52 kN/cm2 |
はり部材 | H-400×200×8×13 |
断面積 A | 81.92 cm2 |
断面二次モーメントIy | 22964.9 cm4 |
断面二次モーメントIz | 1735.0 cm4 |
降伏軸力Np | 1926.68 kN |
塑性モーメントMpy | 30245.74 kNcm |
塑性モーメントMpz | 6255.93 kNcm |