ここでは、断面係数や断面2次半径について学んでいきます。
 

 Lesson22.断面係数

       
   

曲げを受ける部材は、上下端において圧縮と引っ張りの応力を生じ、その端部において最も大きな応力度となります。その応力度を求めるための断面の性質に当たるものが「断面係数」で、Zで表します。
断面係数は、その断面の断面2次モーメントを図心軸から上下の端部までの距離で割ったものです。


              I=断面2次モーメント


長方形断面ならば、I/(2/h)なので


         


この値も重要ですから、しっかりと覚えておきましょう。

曲げモーメントMを受ける部材の圧縮または引張応力度(最大)は、

         

で求められるからです。

   
       
       
 Lesson23.断面2次半径
 
 

曲げに対しては断面積ではなく断面2次モーメントまたは断面係数が重要であるように、柱の曲げに対しては、いわゆる柱の径そのものではなく「断面2次半径」と呼ばれるものが重要です。
これは、細長い部材が、圧縮力を受けたときの強さを計算するときに必要な係数です。
断面2次半径とは、断面2次モーメントを断面積で割ったものの平方根(単位cm)で、次の式で求められます。

            

 



                           
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