(1)から(4)は、その大きさを変位とみなして表示する。(3)の変位は正確な倍率を表すが、その他の加速度、速度、振動モードに対しては、大きさを調節するパラメータである。(5)のグラフの円は、軸力、曲げモーメント、塑性関数などを円で表すときの大きさを調節するパラメータであり、(6)の矢印は、反力や外力などの矢印の大きさを調節するパラメータである。(7)のモーメントと(8)のせん断力は、曲げモーメントとせん断力をグラフとして表現するときの大きさを調節するパラメータである。(9)の応力と(10)の歪は、部材要素としてファイバー要素を用いた時、断面内の応力を表示させる場合に矢印で表示される応力の大きさと、図で表示されるひずみの大きさを調整するパラメータである。
(11)のアニメーションスピードは、図形をアニメーションで表示する場合の間隔を設定するパラメータであり、ミリ秒で設定する。この値を大きくするとストップモーションのように図形の書き換えが遅くなり、また、小さい値は、図形が滑らかに変化する様子が見られる。このインターバルの値は、システムが図形の書き換えのタイミング時間であり、したがって、多くの図形を描くとき、このインターバル時間では、描けないときもある。このときは、もはやこれ以上のスピードで表示することが不可能となる。ただし、描画ステップ間隔を大きくすると、見かけ上、スピードの早いアニメーションが得られる。これは、(12)のアニメーションスピードの「コマ」がアニメーションの描画の間隔を設定するパラメータであることから、ステップ数(コマ数)を大きくすることで実現できる。例えば、1を3に指定すると3ステップ(コマ)毎の解析結果が表示される。
元のツールバーに戻ると、10)ウインドウのタイル表示ボタンと、11)ウインドウのカスケード表示ボタンは、ウインドウが多くなったとき、整理して表示する機能である。
12)から17)の機能は、メモリー内に部材番号、節点番号、ファイバー番号を取り込むための設定を行うものである。まず、12)は、部材番号のメモリーへの取り込み処理設定ボタンであり、このボタンが押されるとカーソルは、十字形となる。13)は、メモリー内の部材番号の消去を行うボタンであり、メモリー内に残っている部材番号を全て消去する。14)は、節点番号のメモリーへの取り込み処理設定ボタンであり、15)は、メモリー内の節点番号の消去ボタンである。16)は、ファイバー番号のメモリーへの取り込み処理設定ボタンであり、17)は、メモリー内のファイバー番号の消去ボタンである。これらの機能は、部材と全く同一である。
ツールバーの最後にある18)のプレゼンターのバージョン情報ボタンは、名前通りの機能であり、バージョン情報と本システムの製作者が記述されている。また、メモリーの情報として、現在使用可能なフリーのメモリー量とフリーの仮想メモリーの量が表示されている。