10月29日に貝島桃代氏の特別講演会を実施しました。貝島氏は、筑波大学とスイス工科大学チューリッヒ校の2校で教鞭をとる、日本を代表する建築家です。2018年には世界で一番大きな国際建築展「ヴェニス・ビエンナーレ」の日本館キュレーターを務められています。
世界でご活躍される貝島氏の日本でのレクチャーは滅多になく、東海圏の学生・建築関係者100人の近い参加がありました。
「建築のふるまい」をテーマにしたレクチャーでは、建築を観察して、その地に根ざしたデザインを考えることの重要性が説かれました。自然・人・建物を対象に、その関係性や暮らしを読み解き、ドローイングや模型などのアウトプットを作成する一連のスタディは力強く、「ふるまい」の多様性を教えてくれるものでした。
講義の最後には、「地域資源を暮らしに使っていた時代から産業化され利便性が向上した現代に代わったいま、新しいものと古いもののハイブリッドが重要」との、未来へ向けた提言もいただきました。
学生にとって世界で活躍する建築家の特別講義はとても刺激的になったようで、講義後の懇親会でも貝島先生を囲んだ大団円もできていました。