最初に出会うエラーは、ソルバーが起動しないという現象でしょう。この原因はデータの間違いにあります。特に構造データの間違いにあり、基本データで設定した数と実際の情報量とが異なる場合、あるいは、各入力レコードで設定されているデータ数に対し、実際のデータが多いかもしくは不足している場合が殆どです。
また、節点データや部材データの中で、番号の二重定義や抜け番号がある場合も多くみられます。このような時は、解析の途中経過を出力するファイルを調査すると良いでしょう。入力データがそのまま出力されています。出力の最後を見ると、どのあたりに不具合があったか予測できます。
このファイルは、コントロールファイルが存在するフォルダーの中にあり、SPACEから直接開くことも、また、その他のソフトで見ることもできます。ファイル名は、静的解析ではSOUTPUT、動的解析の固有値問題ではEOUTPUT、また、振動解析では、DOUTPUTとなっています。ただし、このファイルは、解析毎に上書きされるので注意してください。
現在、モデラーが搭載されていないため、エディタでデータを作成しなければならず、その為、このような状況がしばしば生じる訳です。
データのSPACEへの読み込みは非常にシンプルに設計されています。これは、読み込み速度を速めるためと、モデラーを介してデータを作成することを前提としているからです。
大きな解析モデルでは、データ作成に工夫が必要です。
エディタで直接データを書き込まず、Excelなどの表計算ソフトを利用して、データを作成することも良い方法でしょう。 いずれにしても、データチェックを確実に行って下さい。