3)静的解析結果が何かおかしい:
ソルバーが起動し、計算が一応終了しても、結果が何かおかしいと感じることがあります。その時には、プレゼンターの表示機能を利用してデータをチェックすると良いでしょう。
最初は、オプション画面を利用して、構造モデルの形状をチェックします。 節点を間違って設定し、構造物の形状が歪んでいたりしませんか。部材が設計したように架かっていますか。
さらに、オプション画面を用いて、荷重状態と境界状態をチェックします。荷重の方向が間違って設定している場合が多々見られます。
また、境界条件も同様です。特に、局所座標系を使用している場合は、その角度に注意しましょう。符号が逆に設定していませんか。部材の主軸方向も注意しましょう。弱軸方向に大きな荷重を受けていませんか。もう一度、構造データをチェックしましょう。
他にも、リンクデータの中で、部材のデータで要素番号が間違っている場合が多く見られます。これらに注意してデータチェックを行って下さい。解析モデルが大規模で、データのチェックが難しい場合は、部材のグループ表示を利用しましょう。部材をグループ化しておくと、プレゼンターでそのグループ毎に構造図を表示する事ができ、データチェックもより容易になります。
一応、基本的なチェックが終了すると、次は線形解析の結果をチェックします。静的解析プレゼンターを使用して、変形の状態と応力をチェックします。予測していない部分で、応力集中や変形が大きくなっていませんか。その部分の要素データをチェックして下さい。節点変位が予測できる場合は、計算結果と付き合わせてみると良いでしょう。