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もし、このような挙動を示す場合は、ファイバー断面の分割を細かくしてみましょう。

はり断面で弱軸方向に断面を分割していますか。立体解析では、荷重がかかっていなくても、弱軸に曲げが生じ、二軸曲げ状態になってしまうこともあります。このとき、断面が分割されていないと間違った挙動を示します。

断面内のひずみが大きくなり、全断面塑性状態になった時、異常な挙動を示す場合があります。

この現象は、ファイバー要素の軸剛性が極端に小さくなり、軸方向変位が急に生じた場合に起きます。曲げの増加で、断面の縁に引張りと圧縮が徐々に大きくなっていくとき、軸剛性がなくなり、急に軸方向変位が生じ、どちらかの応力が他の応力に変わってしまう現象が起きます。例えば、圧縮縁応力が軸方向に引っ張られて、引張り応力に変化する場合です。

このようなときは、ファイバーの履歴がもはや意味を成さなくなってしまいます。このような場合は、軸剛性の調整パラメータをチェックし、軸剛性がゼロとなることを防ぐと良いでしょう。

断面内に中立軸が存在しても、ファイバーモデルの場合は、全断面塑性状態になる場合があり、上記の挙動を生じてしまいます。高軸力化で、中立軸が外にある場合も、このような場合があり、不安定な挙動を起こすことがあります。

このような場合の対処法は、解析用パラメータを微調節しながら解析を進めることです。