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構造力学Ⅰ > STEP5 部材断面の性質

断面の性質2

Lesson22. 断面係数

曲げを受ける部材は、上下端において圧縮と引っ張りの応力を生じ、 その端部において最も大きな応力度となります。その応力度を求めるための断面の性質に 当たるものが「断面係数」で、Zで表します。断面係数は、その断面の断面2次モーメントを 図心軸から上下の端部までの距離で割ったものです。
(I=断面2次モーメント)

長方形断面ならば、I/(2/h)なので

この値も重要ですから、しっかりと覚えておきましょう。曲げモーメントMを受ける部材の 圧縮または引張応力度(最大)は、

で求められるからです。

Lesson23. 断面2次半径

曲げに対しては断面積ではなく断面2次モーメントまたは断面係数が重要であるように、 柱の曲げに対しては、いわゆる柱の径そのものではなく「断面2次半径」と呼ばれるものが重要です。 これは、細長い部材が、圧縮力を受けたときの強さを計算するときに必要な係数です。 断面2次半径とは、断面2次モーメントを断面積で割ったものの平方根(単位cm)で、 次の式で求められます。